NPO法人 ひょうご労働安全衛生センター

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中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会

アスベスト患者と家族の会ひょうご支部11周年の集い

2016/11/20
◆岡部医師を招き講演会を開催

109日、三宮・勤労会館において、中皮腫・アスベスト患者と家族の会ひょうご支部11周年の集いを開催しました。開会に先立ち、この一年でご逝去された方々のご冥福を祈り、参加者全員で黙とうをささげました。来賓の方々を代表して、ひょうご労働安全衛生センター小西達也理事長と中皮腫・アスベスト疾患.患者と家族の会古川和子会長よりお言葉をいただき、年間の活動報告のあと、支部世話人とサポートメンバーを紹介しました。


◆治療への希望が持てるお話

会のメイン行事については毎年の悩みどころですが、今回は、山口宇部医療センターの岡部和倫医師に講演をお願いすることができました。

テーマは「『胸膜中皮腫』と『肺がん』に対する外科治療のホットな話題」。アメリカ医師免許を取得され、胸膜外肺全摘術では世界一のシュガーベーカー教授から学ばれたアジアで唯一の胸部外科医・岡部先生のお話を医療関係の方々にもぜひ聞いていただきたい、と近隣の医療機関を訪ねまわったことが功を奏したのか、講演がはじまるころには後ろの方まで席がぎっしりと埋まり、参加者は72人でした。

「とても難しい手術ではあるが、患者さんの手術の耐性を見極めることや、術後の治療を適切に行うことで成功率が上がる」と岡部先生。実際の手術場面を多数、惜しげなく見せてくださったのですが、その合間、合間に、病院前に広がる美しい海や季節の花々の写真が映し出されます。すばらしい技術をお持ちの上に温かい先生のお人柄に魅了されたのでしょう、みなさん最後まで真剣に聞いておられました。新聞等を見て来たという方も数名おられ、終了後、先生に個別に相談されていました。

◆新しい出会いは財産

「この一年でいちばんショックだったのは、昨年のこの会合で患者の立場で一生懸命思いを伝えてくれた会員さんが亡くなられたこと。うれしい出来事は、Mさんが長い闘いの末に勝利判決を勝ち取ったことでした」。会の冒頭、世話人・山口さんの主催者あいさつの言葉です。「家族会全体としての大小さまざまな取り組みへの参加、支部のバスツアーでの新しい出会いや、発送作業での楽しいおしゃべり…。どれもが私の財産であり、次の一年もまたみなさんとともに財産を増やしていきたい」と語ってくれました。

病気という悲しい出来事でつながった私たちですが、これからもひょうご支部みんなで手を取り合い、地道に着実に歩んでいけたらと思います。

 

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