NPO法人 ひょうご労働安全衛生センター

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中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会

中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会
山陰支部が新たに誕生

2015/08/20
「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」が設立されたのは、クボタショック前の200427日です。中皮腫の患者さんご本人が参加する全国組織の結成は初めてのことでした。この会は、アスベスト疾患を発症した患者さんとその家族が主体となって構成され、現在では全国に16の支部(北海道、東北、関東、横須賀、神奈川、東海、北陸、関西、奈良、泉南、尼崎、ひょうご、岡山、広島、山ロ、四国、南九州)が誕生し活動を行っています。

患者と家族の会では、支部が設立されていない地域での相談活動を積極的に取り組み、その中で多くの方々との出会いが生まれ、労災認定につながる事例も増えてきています。

この数年間でも南九州、北陸、東北、神奈川、泉南支部が誕生しました。


◇定期的な相談会を通じ支部設立へ

島根県と鳥取県の方を対象とした相談会も、201312月に松江、20147月に倉吉と松江、201412月に米子と出雲で開催してきました。相談会を通じてこれまでに3件が労災と認定されましたし、相談者の皆さんからは定期的に集まり、情報を交換し、相談できる場の必要性について要望をいただいていました。こうした声を受け、全国で17番目となる支部の設立へと動き出すことになりました。今年4月の設立準備会を経て、718日に松江テルサにて山陰支部設立総会を開催しました。

総会には20名の参加があり、岡山支部と広島・山口支部からも激励に駆けつけていただき、おかやま労働安全センターや全造船松江ディーゼル分会からも連帯の挨拶をいただきました。総会では、支部の世話人に藤村さんと藤岡さん選出し、事務局を労安センターとっとりに置き、笠見さんが担当することを確認しました。その後、全国事務局長の澤田さんより「アスベスト患者と家族の会設立10年の歩み」と題して問題提起を受け、山陰支部の活動に対する激励を受けました。

島根県と烏取県を活動エリアとする山陰支部は、東西に長いのが特徴です。現在会員は鳥取県3人と島根県4人ですが、集まるだけでも努力と工夫が必要です。また、若い頃に京阪神や広島方面に働きに行き、地元に戻って発症する事例が多いのも特徴です。農閑期にクボタ神崎工場の下請会社に出稼ぎに行き、わずか6ヵ月間の勤務で中皮腫を発症された方も居られます。山陰地域の特色に合わせた取り組みが必要がと考えます。

情報が不足する中で被害者が多く埋もれている可能性があり、掘り起しと補償申請における支援が必要です。ひょうごセンターとしても引き続き、支援を行っていきます。
 

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