阪神・淡路大震災から20年を迎えます。
アスベストは吸い込むと10数年から40年の潜伏期間を経て、
中皮腫や肺がんなど重い呼吸器系疾患を引き起こします。
阪神・淡路大震災では倒壊したビルから吹き付けアスベストの露出が確認されており、
被災ビルの解体作業でも飛散し、環境庁(当時)の観測データでも、平時よりも高い値が記録されています。
近年、解体や復興作業に従事した労働者が、アスベスト疾患のひとつ、
中皮腫を発症した事例が次々と明らかになっています。
2カ月だけ被災建物の復旧作業に携わった男性が発症した事例もあります。
阪神淡路大震災から20年を迎えるにあたり、「ひょうご安全の日推進県民会議」の助成をうけ、
神戸大学・立命館大学・神戸新聞社・NPO法人ひょうご労働安全衛生センターの4者で
「震災アスベスト研究会」を立ち上げ、
今春より震災時に飛散したアスベストによる健康被害の予防や情報発信の取り組みを始めています。
その調査活動の報告を兼ね、阪神・淡路大震災時のアスベスト飛散問題の検証と
今後の対策を検討するため、2015年1月12日に「震災とアスベストリスクを考えるシンポジウム」を開催します。
シンポジウムは二部構成で企画しており、1部は阪神・淡路大震災におけるアスベスト飛散の検証、
2部は震災とアスベスト問題に対する今後の対策について検討を行いたいと考えています。ぜひご参加ください。
詳しくはこちらをご覧ください(チラシデータ)
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