2008年3月、阪神大震災で倒壊した建物の解体作業に従事した労働者が、その際に吸引したアスベストが原因で中皮腫を発症し、労災認定されたことが明らかになりました。
阪神大震災からの復旧にあたっては、ずさんな解体作業が行われたことは事実であり、直接解体作業等に携らなくとも、多くの住民・市民がアスベストに曝露していることは間違いありません。
私たちが昨年3月に開設した「震災被災地アスベスト被害ホットライン」には、アスベストによる健康不安を抱える方から多く(約2週間で144件)の相談が寄せられました。 私たちは、阪神・淡路大震災から14回目を迎える「1.17」に合わせ「震災アスベストホットライン」を開設しました。
今回のホットラインには、解体作業に従事した労働者、被災地で働かれた労働者、被災地に住んでおられた方、またボランティア等を通じて
被災地で過ごされた方から、健康被害・不安に関する相談が計11件寄せられました。
私たちは、今後も引き続き相談を受け付け、寄せられた声を基に行政に反映させたいと考えています。 |