7月3日〜4日、福岡県・博多市において、九州における石綿被害者の救済に向けた、学習会と相談会が行われました。
7月3日は、熊谷信二さん(産業医科大准教授)を講師に招き、「アスベストと健康被害」と題して学習会を行いました。大阪府立公衆衛生研究所の職員だった熊谷さんは、クボタショックの後、車谷典男教授とともにクボタ周辺での疫学調査に取り組まれました。講演では、アスベストによる深刻な環境汚染の実態が報告され、「工場内の最初の中皮腫発生は1985年。この時点で、何らかの対策が講じられていたら、近隣住民への被害はもっと防げたのではなかったのか。」とも話されました。
7月4日は、電話による相談会を行い、合計で35件の相談が寄せられました。相談の多くは、健康不安に対するものでしたが、中皮腫や肺がんで治療中の方からの相談も寄せられ、まだまだ被災者が埋もれていることを痛感しました。
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