今年の「2011地震・石綿・マスク支援プロジェクトin神戸」は、3つの企画で構成しており、一つ目は「パネルで考える震災とアスベスト」と題したパネル展、二つ目は「マスクで考える震災とアスベスト」と題した講習会、三つ目は「地震・石綿・マスク支援プロジェクト」を街頭で展開する行動でした。
「パネルで考える震災とアスベスト」展は、1月6日(木)から11日(火)までの6日間、JR神戸駅地下のデュオぎゃらりーで開催しました。若い世代にも、アスベスト問題をわかりやすく理解できるようにと、神戸大学と京都精華大学の皆さんで共同で取り組んでいる「アスベスト・マンガプロジェクト」について、パネルを通じて紹介させていただきました。パネル展の来場者数は、6日間で1,521人でした。
1月10日には、「マスクで考える震災とアスベスト・マリさんのマスク教室」を開催しました。阪神淡路大震災の際に、誰よりもいち早く被災地に駆けつけ、小学校でマスクの正しい付け方教室を開き、街頭でマスクを配布する活動を展開されたマリ・クリスティーヌさん(国連ハビタット親善大使)。彼女を講師に迎え、「子どもたちの安全な未来のために」と題して、震災時のマスク配布の教訓と今後の災害への対策について話していただきました。
また、東京労働安全衛生センターの飯田さんとアスベストセンターの永倉さんからも、中越地震や能登半島地震の際に現地に入り、アスベストの飛散状況の調査を行い、マスクを配布した教訓について報告していただきました。
阪神淡路大震災から16年を迎える、1月17日。この日は、朝から三宮・フラワーロードを中心にマスクプロジェクトの宣伝活動とマスク配布・正しい着用のパフォーマンスを行いました。
三宮駅前のマルイ前にテントを建て、テントには震災とアスベストを考えるパネルを張りだしました。今年は17日が平日だったことも有り、昨年よりは若干人通りも少なかったのですが、アスベスト患者と家族の会の皆さんにご協力をいただき、ハンドマイクによる訴えとチラシの配布を開始しました。
今後も、震災時のアスベスト飛散に対応するために、マスクの備蓄を訴え活動を進めていく決意です。これからも、さらにマスクプロジェクトの活動を全国展開するため頑張っていきますので、今後ともご支援、ご協力をお願いします。
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