大阪高裁での英裁判の判決を受けて、2月13・14日の二日間、全国一斉アスベスト肺がんホットラインを東京・名古屋・兵庫・愛媛の4ヵ所で開設しました。
ホットラインの前日、大阪高裁において画期的なアスベスト(石綿)肺がん訴訟の判決が言い渡されました。「本件控訴を棄却する」、裁判長は国の控訴を棄却し全面的な勝利となりました。石綿により中皮腫で亡くなられる方は、毎年のように増加し2011年度では1,258人にも上っています。石綿肺がんによる死亡者は中皮腫の約2倍というのが世界の医学界では一致した意見となっているにもかかわらずに、石綿肺がんの労災認定者は中皮腫より少ないのが現状です。
それは、国が定めた石綿肺がんの認定基準の厳しさに、一つの要因が有ります。そこで、救済されない多くの石綿肺がん被災者の掘り起こしを兼ね、ホットラインを全国で開設しました。ひょうご安全センターには、両日で10件の相談が寄せられました。
相談の傾向として、労災申請を行い不支給となった場合、納得がいかないがどうしたらよいものかと思案しているうちに不服申立期間の60日を過ぎてしまった、という方が増えています。あらためて、一人ひとりの相談にしっかりと耳を傾け、被害者やご家族が涙することのないようにしっかりと支援していく必要を感じました。
※相談は随時受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
078−382−2118
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