2014年の春より、神戸大学人文学研究科倫理創成プロジェクト・立命館大学アスベスト研究プロジェクト・神戸新聞社・NPO法人ひょうご労働安全衛生センターの4者は「震災アスベスト研究会」を立ち上げ、ひょうご安全の日推進事業の助成を受けて、アスベスト飛散による健康被害の検証や予防対策について調査研究に取り組んで来ました。
この度は、阪神淡路震災直後の取り組み、震災後20年で起きた出来事、専門家の提言、被災市民を対象としたアンケート調査詳報をまとめた資料集「アスベストリスク 阪神・淡路大震災から20年」を完成しました。
阪神・淡路大震災は都市直下型災害で、過去に例をみないアスベスト飛散を招き、復興・復旧作業にかかわった作業員が次々とアスベスト特有のがんである中皮腫を発症していることが明らかとなっています。アスベスト疾患は十数年から40年、50年という長い潜伏期間を経て疾病を発症するために、まだ終了していない被災地の課題と言えます。
今後も大きな地震が予想されており、都市直下型地震に備えてアスベストの危険性や健康被害について注意喚起を促し、今後の防災対策に本書を活用いただきたいと願っています。
※この本を希望される方は、送料のみで送付しますので安全センターまでご連絡ください。
部数が限られているためお早めにお申し込みください。
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