アスベスト患者と家族の会では、支部が設立されていない地域での相談活動を積極的に取り組み、その中で多くの方々との出会いが生まれ、労災認定につながる事例も増えてきています。この数年間でも南九州、北陸、東北、神奈川、泉南支部が誕生しました。
島根県と鳥取県を対象とした相談会も、2013年12月に松江、2014年7月に倉吉と松江、2014年12月に米子と出雲で開催してきました。相談会を通じて、新たに労災と認定される事例が増えていますし、相談者の皆さんからは定期的に集まり、情報を交換し、相談できる場の必要性について要望をいただいていました。こうした声を受け、全国で17番目となる支部の設立へと動き出しました。今年4月の設立準備会を経て、7月18日に松江テルサにて山陰支部設立総会を開催しました。
総会には20名の参加があり、岡山支部と広島・山口支部からも激励に駆けつけていただき、おかやま労働安全センターや全造船松江ディーゼル分会からも連帯の挨拶をいただきました。総会では、支部の世話人に藤村さんと藤岡さんを、事務局を労安センターとっとりに置き、笠見さんが担当することを確認しました。
情報が不足し相談窓口が限られている中で、被害者が多く埋もれている可能性があります。ひょうご労働安全衛生センターとしても、引き続き被害の掘り起しと補償申請に支援を行っていきます。
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