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アスベスト・中皮腫・肺がん・じん肺
元船員の肺がんを業務上と認定
2010/09/20
09
年の夏、「石綿による肺がんの疑いが濃厚」との主治医の勧めで、元船員のBさん(
77
歳)は監督署に相談されました。ところが、「あなたは労災保険ではなく船員保険なので、東京社会保険事務局へ申請するように」と言われたため、何度も東京社会保険事務局へ電話を掛けたのですがラチが明かず、東京まで出かけることもできないまま途方に暮れていました。悩んだ末にNTT番号案内に電話を掛けたところ、オペレーターの方に安全センターを紹介され、
09
年
11
月に携帯用の酸素ボンベを引きながらセンターへ相談に来られました。
Bさんは、
32
年間に渡り乗船し、機関工としての作業に従事されました。一度、航海に出ると船の修繕はすべて船員が行わなければならず、パイプやボイラーなどの修繕作業の際には石綿クロスをナイフやはさみで切り取りながら作業を行い、埃が舞う船室でアスベスト粉じんを吸引したのでした。
申請にあたっては、監督署提出の書類と違い、
32
年間に乗船された全ての船舶名を一隻ごとに種類やトン数等を記入した乗船履歴書を作成しなければなりません。また、
2
名の同僚の証言書も求められます。「船員はひとりずつ船員手帳を持っているが、退職されて久しい方や、特に神戸では、震災で家財を無くされた方もおられるので船員手帳を紛失された方も多いでしょう」と、Bさんは話されていました。Bさん自身も船員手帳は最後の
1
冊しか保管されておらず、また同僚についても先輩のお一人しか連絡がつきませんでした。それでも、なんとか書類を整え、
09
年
12
月末に申請を行いました。
しかし、半年がたった今年の
6
月になっても何の連絡もなく、Bさんは半ば諦めておられました。そこで、問い合わせたところ、船員保険部の回答は「
1
月の組織改正後、審査の医師が不在のままで、数十件の申請がストップしており審査のメドがたたない」との呆れるような回答でした。机上に停滞している書類の重みについて、担当者として自覚がないにも程があります。ところが、すぐその後で、国健康保険協会船員保険部から認定の通知が届いたのでした。
Bさんは、数年前のOB会で「退職者へ石綿検診の案内が届いた」と聞いたのですが、ご自身には案内が届かず検診漏れになっていました。合併を繰り返した船舶会社は多いので、多くの検診漏れのOBの方もおられるはずです。ところが、認定後に会社に「何人の方が石綿疾患で患っておられるのか」と尋ねても答えてくれなかったそうです。「私だけではないはずだし、証言を頂いた先輩も胸水が溜まり通院されているので心配。元船員の中では、手続きの複雑さから申請を断念された方や、石綿関連疾患とは気付かない方も多数おられるだろう。個人ひとりの力では認定まで結びつけることは難しかっただろう」と話されていました。
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Bさんは、32年間に渡り乗船し、機関工としての作業に従事されました。一度、航海に出ると船の修繕はすべて船員が行わなければならず、パイプやボイラーなどの修繕作業の際には石綿クロスをナイフやはさみで切り取りながら作業を行い、埃が舞う船室でアスベスト粉じんを吸引したのでした。
申請にあたっては、監督署提出の書類と違い、32年間に乗船された全ての船舶名を一隻ごとに種類やトン数等を記入した乗船履歴書を作成しなければなりません。また、2名の同僚の証言書も求められます。「船員はひとりずつ船員手帳を持っているが、退職されて久しい方や、特に神戸では、震災で家財を無くされた方もおられるので船員手帳を紛失された方も多いでしょう」と、Bさんは話されていました。Bさん自身も船員手帳は最後の1冊しか保管されておらず、また同僚についても先輩のお一人しか連絡がつきませんでした。それでも、なんとか書類を整え、09年12月末に申請を行いました。
しかし、半年がたった今年の6月になっても何の連絡もなく、Bさんは半ば諦めておられました。そこで、問い合わせたところ、船員保険部の回答は「1月の組織改正後、審査の医師が不在のままで、数十件の申請がストップしており審査のメドがたたない」との呆れるような回答でした。机上に停滞している書類の重みについて、担当者として自覚がないにも程があります。ところが、すぐその後で、国健康保険協会船員保険部から認定の通知が届いたのでした。
Bさんは、数年前のOB会で「退職者へ石綿検診の案内が届いた」と聞いたのですが、ご自身には案内が届かず検診漏れになっていました。合併を繰り返した船舶会社は多いので、多くの検診漏れのOBの方もおられるはずです。ところが、認定後に会社に「何人の方が石綿疾患で患っておられるのか」と尋ねても答えてくれなかったそうです。「私だけではないはずだし、証言を頂いた先輩も胸水が溜まり通院されているので心配。元船員の中では、手続きの複雑さから申請を断念された方や、石綿関連疾患とは気付かない方も多数おられるだろう。個人ひとりの力では認定まで結びつけることは難しかっただろう」と話されていました。