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地震・石綿・マスク支援プロジェクト

「震災とアスベストを考えるシンポジウム」第1回実行委員会

2009/11/01
◆概要

1995117日に発生した阪神・淡路大震災から、まもなく15年を迎えます。震災で亡くなった方は6,000人を超え、避難所・仮設住宅における「孤独死」を含めると大震災による被害者は更に多くなります。そうした中、082月、阪神・淡路大震災の復興作業に携り倒壊建物の解体作業に従事した労働者が、アスベストによる中皮腫を発症し、労災認定を受けたことが明らかとなりました。私たちが危惧していた震災の第3次被害、アスベストによる健康災害が始まっているのです。

地震大国・日本では、大都市部を襲い甚大な被害をもたらす新たな地震の発生が警戒されています。その時に発生する環境問題、とりわけアスベスト対策について、阪神・淡路大震災の教訓から問題意識を共通化し、早急に対策を講じることが求められています。

つまり、「その時では遅い」、災害が起こる前にアスベストを使用した建造物を把握し、一日も早く除去する課題であり、震災緊急時のためにマスクを備蓄する課題です。このことを、震災15周年の神戸の地から発信するため、シンポジウムを開催しマスクプロジェクトを展開します。

◆第1回実行委員会を開催

今回の企画は、昨年秋に神戸大学で行われた「ノン・アスベスト社会のために」の研究会において、災害時の防じんマスクの備蓄を推進する「マスクプロジェクト」についてアスベストセンターから提案が行われたこと。そして、今年1月に当センターが発行した「震災とアスベスト」パンフ編集における問題意識を基に、検討が進められたものです。夏前からアスベストセンターと相談を行いながら企画案が準備され、アスベスト問題に関心を寄せる団体に呼びかけ、実行委員会を結成し開催する運びとなりました。

そして、第1回目の実行委員会を、111日に神戸市勤労会館において開催しました。当日は、東京から永倉さん(アスベストセンター)と飯田さん(東京安全センター)にも来ていただき、またマスコミからの参加もある中で、企画・準備について意見交換を行いました。企画についてはほぼ固まり、チラシとポスターの原案についても11月中の完成に向けて準備が進めています。ぜひ、ご協力、ご参加をお願いします。