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質疑応答の中で、会費納入の協力が強く求められました。また、各支部の個性を生かした活動の様子が伝わる報告がされました。
総会の後は、水俣病研究の第一人者である熊本学園大学の原田正純氏から、「水俣からのメッセージ」と題しての記念講演がありました。原田氏は、公害問題は弱い立場の人へしわ寄せがくる。被害者は差別され、人としての権利を失うことになる。専門家としては責任があり役割がある。なぜ、被害が起こったのかを追求し、公害病・職業病を次の世代や途上国、世界へ過ちを繰り返さないように経験や教訓を伝えて行かないといけない等と話されました。
水俣病・カネミ油症・森永砒素ミルク・薬害エイズ、近年ではアスベストをはじめ薬害肝炎など、患者や家族は苦しみ続けています。今回はアスベストに関する講演ではありませんでしたが、どれをもってしても、国や企業の利潤追求の犠牲になるのはいつも貧しい労働者です。総じて言えるのは未然に防ぐことができた。それらを見過ごしてきた行政・法・医の役割の追求をしなくてはなりません。アスベスト被害の対象範囲の拡大が予想される中、改めて気持ちの引き締まる思いがしました。