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3月26日の神戸地裁判決を不服としてし
地方公務員災害補償基金が控訴

2021/04/09
明石市職員の島谷さんが腹膜中皮腫を発症し死亡した原因は、阪神・淡路大震災でガレキの収集業務においてアスベストを吸い込んだことによるとして、遺族が地方公務員災害補償基金を相手に、公務災害と認めなかった処分の取り消しを求めた裁判の判決が、326日に神戸地方裁判所で言い渡されました。

泉薫裁判長は、「震災の影響を正しく評価せず、裁量権の逸脱又は濫用がある」と判断し、公務災害と認めました。

神戸地裁の判決を受け、私たちは330日に公務災害補償基金兵庫県支部、42日に基金本部に対して、控訴することなく、速やかに被災者遺族への補償を行うよう求める要請を行いました。ところが、地方公務員災害補償基金は、神戸地裁判決を不服として、4月9日に大阪高裁に控訴したことがあきらかとなりました。

私たちは、地方公務員災害補償基金が、被災職員の救済機関としての使命を果たしていないことを指摘してきましたが、3月26日の神戸地裁判決においても、「被災職員を不利益に扱うべきではない」と判示されていました。今回の控訴は、原告だけでなく、地方公務員として懸命に働く人たち思いを裏切るものです。

公務員災害補償基金の控訴を受け、私たち支援団体は弁護団と共に原告を支え、島谷和則さんが発症した腹膜中皮腫は公務を原因とするものであることを、大阪高裁においても明らかにしていく決意です。引き続き、この裁判に関心を寄せていただきますようお願い致します。


【原告コメント】

 被災者の救済は図るための機関が、裁判所の判断を真摯に受け止めず、控訴したことに憤りを感じています。
 夫の病気が腹膜中皮腫とわかったのは20126月でした。もうすぎ9年になろうとしています。震災復興に関わった人たちのためにも、公務災害であると認めてもらうよう頑張りますので、ご支援をお願い致します。

 

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