◇全国の労災認定件数7,000件を超える

新型コロナウイルス感染症による労災請求・認定件数について、厚生労働省は全国集計を一覧表にして、ホームページにおいて随時公表を行っている。2021年5月28日時点の集計では、請求件数11,873件（うち遺族請求44件）、決定件数7,428件（同26件）、支給件数7,207件（同25件）となっている。


◇地方公務員の公務災害認定453件

地方公務員災害補償基金も、請求件数・認定件数について全国集計を一覧表にして、ホームページにおいて随時公表を行っている。2021年5月31日時点の集計では、請求件数615件、公務上認定件数453件、調査中162件となっている。公務外の決定は出ていない。

職種別でみると、看護師の方の請求件数が331件で公務上認定件数が268件と一番多く、次いで警察官が請求件数150件で公務上認定件数84件となっている。


◇兵庫労働局　認定件数が464件に

昨年11月末、兵庫労働局は、厚生労働省が公表している一覧表とほぼ同じ業種分類で、請求件数・決定件数・支給件数をホームページにおいて公表をおこなった。その後、兵庫労働局のホームページを注目しているが、新しい情報は公表されていない。

兵庫労働局に情報の提供を依頼したところ、5月28日現在の集計表の提供を受けることができた（別紙参照）。請求件数593件（うち遺族請求1件）、決定件数466件（同1件）、支給決定件数464件（同1件）である。決定件数と支給決定件数に2件の差がある。これまで調査が終了した案件は全て労災と認められていたが、今回は認められなかった事案が2件あったことが判明した。

兵庫県内の感染者数は４万人を超えた。
仕事や通勤が原因で新型コロナウイルスに感染した方は、ぜひ労災保険の請求を行って欲しい。兵庫労働局も、新型コロナウイルス感染症による労災請求・認定件数に関する情報を積極的に公表するべきである。


労災保険の請求手続きに関して、わからないこと等があれば、是非当センターまで相談いただきたい。