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新型コロナウイルス感染症による労災請求・認定状況
2021年7月2日時点 兵庫 労災認定550人に

2021/07/12
◇全国の労災認定件数9,541件

厚生労働省の発表によると、2021年7月2日時点の新型コロナウイルス感染症による労災請求・認定件数は、請求件数が14,223件(うち遺族請求58件)、決定件数が9,776件(同33件)、支給件数が9,541件(同32件)となっている。労災と認定された方のうち、7,546件は医療従事者となっており、全体の約8割を占めている。

7月2日時点の全国の感染者数は803,514人となっているが、そのうち労災請求された方は2%にも満たない。


◇地方公務員の公務災害認定553件

地方公務員災害補償基金も、請求件数・認定件数について全国集計を一覧表にして、ホームページにおいて随時公表を行っている。2021年6月30日時点の集計では、請求件数685件、公務上認定件数553件、調査中132件となっている。これまでに公務外の決定は出ていない。

職種別でみると、看護師の方の請求件数が351件で公務上認定件数が319件と一番多く、次いで警察官が請求件数179件で公務上認定件数114件となっている。


◇兵庫労働局 認定件数が550件に

兵庫労働局管内の新型コロナウイルス感染症による労災請求件数・決定件数・支給件数は、昨年11月末にホームページにおいて公表された。しかしその後、兵庫労働局のホームページを注目しているが、新しい情報は公表されていない。

兵庫労働局に情報の提供を依頼したところ、7月2日現在の集計表の提供を受けることができた(別紙参照)。請求件数は804件(うち遺族請求4件)、決定件数は553件(同1件)、支給件数は550件(同1件)となっている。決定件数と支給件数に3件の差がある。労働災害と認められなかった事案が3件あったということである。

業種別に見ると、労働災害と認められた方のうち医療従事者は475件となっており、全体の86%を占めている。

兵庫県内の感染者数は、7月2日時点で40,993人となっているので、労災請求された方はその僅か僅か1.34%である。
仕事や通勤が原因で新型コロナウイルスに感染した方は、ぜひ労災保険の請求を行って欲しい。新型コロナウイルスによる後遺症に悩んでいる方も多い。そうした方についても、ぜひ相談して欲しい。

 
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