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アスベスト被害者救済基金
第8回通常総会を開催

2023/11/24
10月22日、長田区文化センターにおいて、アスベスト被害者救済基金の第8回通常総会が開催されました。
2005年6月の「クボタショック」を機に、アスベスト被害者の存在が全国で顕在化し、大きな社会問題となりました。こうした中で、2006年8月に「アスベスト被害者救済基金」は設立され、西日本を中心にアスベスト被害者の補償・救済を求める動きを支援する活動を開始しました。
この活動を通じて、被害者団体として「造船・鉄鋼アスベスト被害者の会」「旧国鉄におけるアスベスト被害者を支援する会」「港湾アスベスト被害者の会」が次々と結成されました。こうした会の取り組みの支援を行なうと共に、「アスベストユニオン」「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」「中皮腫サポートキャラバン隊」が取り組む活動や訴訟等の支援を行なってきました。そして、2016年にはNPO法人としての認証を受け、現在活動を進めています。


♦すべての議案が承認

総会は、1部が総会議事、2部が記念講演の構成で行なわれました。金丸正樹理事長の司会で始まった総会は、1部の総会議長には住友ゴム退職者分会の正木紀通さんを選出し議事が進められました。冒頭、神田雅之理事長から、「8月に実施したホットラインには、全国から多くの相談が寄せられ、埋もれている被害者がまだまだ多くいることを実感した。引き続き、全てのアスベスト被害者が公平で公正な補償を受けられるように取組みを強める。また、阪神淡路大震災から間もなく30年を迎えようとしている。潜伏期間からも、今後アスベスト被害の拡がりが懸念される。また東南海地震に備えるアスベスト対策も急務である。そのため今年の年明けから、震災とアスベスト問題に取り組んできたメンバーと議論を行い、『災害とアスベスト  阪神淡路30年プロジェクト』としての活動を開始している。今後具体的な活動の展開に向けて呼びかけを行なうので協力いただきたい」との挨拶がありました。
その後、全ての議案が承認されました。


♦中皮腫を治せる病気に

第2部の記念講演は、「中皮腫を治せる病気に」をテーマに、関西労働者安全センターの片岡明彦さんより問題提起がありました。中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会の設立から2005年のクボタショックまでの動きや、中皮腫の治療に関する動きについて話され、「肺がんは治療研究が大きく進んできたが、中皮腫は希少がんであり治療研究そのものが未だに困難な状況にある」と訴えられた。そして、中皮腫の患者さん達が「中皮腫サ ポートキャラバン隊」を結成し、2017年からピアサポート活動を開始したこと、そのことによってアスベストの患者団体やアスベスト被害を取り組む支援団体の活動や認識に変化が生れ始めたことが話されました。そして、その活動は「中皮腫を治せる病気に」という目的を持ち展開されていることが話されました。最後に「患者さん(被害者)に支持され、関心を持ってもらえる活動の展開が必要である」と提起されました。



 

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