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公務災害
2017年度 地方公務員の災害補償状況
2019/03/20
2
月
12
日、地方公務員災害補償基金は、
2017
(平成
29
)年度の「常勤地方公務員災害補償統計の概要」を公表した。公務災害として認定された件数は、
26,211
件で前年度に比べ、
853
件増加している。このうち公務上死亡災害は
34
件で前年度に比べ
11
件減少している。職員の区分別では「その他の職員」(いわゆる一般職)が
9,352
件(全体の
35.6
%)「警察職員」が
5,875
件(全体の
22.4
%)「義務教育学校職員」が
4,883
件(全体の
18.6
%)となっている。
◆過労死等の公務災害補償状況
過労死等の公務災害の補償状況では、脳・心臓疾患の請求件数は
55
件(うち死亡事案は
13
件)で、認定件数は
13
件(うち死亡事案は
6
件)であった。精神疾患等の請求件数は
101
件(うち死亡事案は
16
件)で、認定件数は
31
件(うち死亡事案は
12
件)であった。
脳・心臓疾患の認定件数を職種別にみると、その他の職員(いわゆる一般職員)が
5
件、義務教育学校職員が
4
件、義務教育学校職員以外の教育職員が
2
件、警察職員が
2
件となっている。超過勤務時間数別では、「
80
時間以上~
100
時間未満」が
8
件、
100
時間以上は
2
件であった。
精神疾患等の認定件数を職種別にみると、その他の職員が
16
件、義務教育学校職員が
6
件、警察職員が
5
件となっている。業務負荷の類型別でみると、「異常な出来事への遭遇」が
9
件、「仕事の量(勤務時間の長さ)」が
8
件、「対人関係等の職場環境」が
7
件であった。
◆公務上死亡災害状況
2017
年度の公務上死亡災害は
34
件(東日本大震災起因は除く)となっており、この
10
年間は、
30
~
40
人前後で推移している。職員区分別では、「その他の職員」(いわゆる一般職)が
12
人(全体の
35.3
%)「義務教育学校職員」が
7
人(全体の
20.6
%)「警察職員」及び「消防職員」がそれぞれ
5
人(
14.7
%)の順となっている。
死亡原因の傷病区分別では、「疾病による死亡」が
20
人(全体の
58.8
%)で最も多く、「公務上の負傷」は
10
人(全体の
29.4
%)、「公務上の負傷又は疾病によらないその他の死亡」は
4
人(全体の
11.8
%)。
事故の型別では、「その他」を除くと「墜落・転落」が
7
人で最も多く、次いで「有害物との接触」が
3
人、「おぼれ」及び「交通事故」がそれぞれ
2
件であった。
疾病での死亡状況では、「精神疾患」が
12
人(全体の
35.3
%)で最も多く、次いで「心疾患」が
3
人(全体の
8.8
%)、「脳疾患」及び「胸腹部臓器疾患(肝臓疾患除く)」がそれぞれ
2
人(全体の
5.9
%)であった。
◆公務上死亡災害発生事例
公務上死亡災害の事案については、その発生状況などについてとりまとめ、
2017
年度に発生した13事例について以下のとおり概要を発表している。
1
交通事故による死亡事例
【事例
1
】自家用車で出張中、操作を誤り対向車と衝突する
【事例
2
】出張先から自転車で職場へ戻る途中、車両と衝突する
2その他の死亡事例
(
1
)過重労働による被災
【事例
3
】自家用車の中で一酸化炭素中毒により死亡する
【事例
4
】自宅の自室で倒れているところを発見され、救急搬送される
【事例
5
】懇親会の翌日朝救急搬送される
(
2
)石綿曝露による被災
【事例
6
】石綿が飛散していた職場に在籍したことによる曝露
【事例
7
】ボイラー修理等に従事したことによる曝露
【事例
8
】石綿を含む建物の施工管理に従事したことによる曝露
(
3
)その他の被災
【事例
9
】炎天下において作業し、帰宅後に熱中症により死亡する
【事例
10
】家庭訪問後、児童宅敷地内にて誤って転落し死亡する
【事例
11
】強風により建物の屋根から転落する
【事例
12
】空気式救助マットの定期点検中に頭部を強打し救急搬送される
【事例
13
】地区運動会の準備作業中に転落し救急搬送される
※アイコンクリックでデータをご覧ください。
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◆過労死等の公務災害補償状況
過労死等の公務災害の補償状況では、脳・心臓疾患の請求件数は55件(うち死亡事案は13件)で、認定件数は13件(うち死亡事案は6件)であった。精神疾患等の請求件数は101件(うち死亡事案は16件)で、認定件数は31件(うち死亡事案は12件)であった。
脳・心臓疾患の認定件数を職種別にみると、その他の職員(いわゆる一般職員)が5件、義務教育学校職員が4件、義務教育学校職員以外の教育職員が2件、警察職員が2件となっている。超過勤務時間数別では、「80時間以上~100時間未満」が8件、100時間以上は2件であった。
精神疾患等の認定件数を職種別にみると、その他の職員が16件、義務教育学校職員が6件、警察職員が5件となっている。業務負荷の類型別でみると、「異常な出来事への遭遇」が9件、「仕事の量(勤務時間の長さ)」が8件、「対人関係等の職場環境」が7件であった。
◆公務上死亡災害状況
2017年度の公務上死亡災害は34件(東日本大震災起因は除く)となっており、この10年間は、30~40人前後で推移している。職員区分別では、「その他の職員」(いわゆる一般職)が12人(全体の35.3%)「義務教育学校職員」が7人(全体の20.6%)「警察職員」及び「消防職員」がそれぞれ5人(14.7%)の順となっている。
死亡原因の傷病区分別では、「疾病による死亡」が20人(全体の58.8%)で最も多く、「公務上の負傷」は10人(全体の29.4%)、「公務上の負傷又は疾病によらないその他の死亡」は4人(全体の11.8%)。
事故の型別では、「その他」を除くと「墜落・転落」が7人で最も多く、次いで「有害物との接触」が3人、「おぼれ」及び「交通事故」がそれぞれ2件であった。
疾病での死亡状況では、「精神疾患」が12人(全体の35.3%)で最も多く、次いで「心疾患」が3人(全体の8.8%)、「脳疾患」及び「胸腹部臓器疾患(肝臓疾患除く)」がそれぞれ2人(全体の5.9%)であった。
◆公務上死亡災害発生事例
公務上死亡災害の事案については、その発生状況などについてとりまとめ、2017年度に発生した13事例について以下のとおり概要を発表している。
1交通事故による死亡事例
【事例1】自家用車で出張中、操作を誤り対向車と衝突する
【事例2】出張先から自転車で職場へ戻る途中、車両と衝突する
2その他の死亡事例
(1)過重労働による被災
【事例3】自家用車の中で一酸化炭素中毒により死亡する
【事例4】自宅の自室で倒れているところを発見され、救急搬送される
【事例5】懇親会の翌日朝救急搬送される
(2)石綿曝露による被災
【事例6】石綿が飛散していた職場に在籍したことによる曝露
【事例7】ボイラー修理等に従事したことによる曝露
【事例8】石綿を含む建物の施工管理に従事したことによる曝露
(3)その他の被災
【事例9】炎天下において作業し、帰宅後に熱中症により死亡する
【事例10】家庭訪問後、児童宅敷地内にて誤って転落し死亡する
【事例11】強風により建物の屋根から転落する
【事例12】空気式救助マットの定期点検中に頭部を強打し救急搬送される
【事例13】地区運動会の準備作業中に転落し救急搬送される