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中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会

アスベスト患者と家族の会 福岡支部が事務所を開設

2018/07/20
◆九州での取り組み

「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」は、九州の各地域における被害者の掘り起こしと救済の活動を取り組むため、2009年の年末より、半年の1度のペースで福岡県内と鹿児島県内を中心に相談会を開催してきました。

この間の相談活動を通じて、九州では出稼ぎという形で地元を離れ、東京・大阪等のエ業地帯で働いた際にアスベストにばく露し、再び地元に戻った際に発症するケースが多いことを実感しています。そのため、勤めていた会社との連絡が取れなかったり、既に倒産しているケースや、同僚とも連絡が取れず、労災申請そのものを諦めていた方からの相談もありました。

そうした中で、相談会を通じて患者さんご家族との出会いが生まれ、アスベスト患者と家族の会の会員も徐々に増え、20137月には南九州支部が誕生し、20176月には福岡支部が誕生しました。


◆福岡支部の誕生

福岡支部では設立以降、中皮腫サポートキャラバン隊を招いての演会を開催したり、拠点病院を訪間したり、交流会・相談会を開催する中で、会員も60名を超えました。

こうした中で、アスベストによる被害者の皆さんやアスベスト問題で悩んでおられる方々の拠り所として、またアスベスト被害者の隙間のない補償と救済を求めるために活動拠点を設けることができないかと、アスベスト患者と家族の会の全国事務局で議論を行ってきました。その結果、この7月から、博多駅前に事務所を関設することとなりました。JR·地下鉄の博多駅、博多バスターミナルから徒歩5分の便利な場所です。


◆事務所のお披露目会

77日(土)、事務所のお披露目会を閲催しました。狭い事務所ですので一度に多くの方をお迎えすることはできませんが、ご都合のよい時に立ち寄っていただこうと企画しました。

前日からの豪雨のため、公共交通機関の連休が続く中でしたが、事務所開きには会員さんや九州アスベスト弁護団の先生や支援団体の皆さんが次々とお祝いに駆けつけて下さいました。南九州支部の世話人の山下さんも鹿児島から激励に駆けつけていただき、広島支部からも暖かいメッセージが届きました。

事務所でアスベスト問題を話し始めると、次々と話題が拡がり、夕方まで話が尽きない状況でした。事務所はまさにアスベスト・サロンと化していました。

◆活動拠点に

事務所開設に伴い、日常的な相談を受け付けることが可能になり、ホットラインの九州地域の相談受付場所として活用でき、新規相談の面談場所としても活用できます。また、患者さんやご家族が日常的に集える場として提供することもできます。

事務所開設にあたり、毎日新聞と朝日新聞が記事を掲載して頂いた反響もあり、相談の電話と入会を希望する電話が続いています。会員さんからも「近くに相談できる場所ができて良かった」との言葉をいただいています。

今回、事務所関設を機に、福岡支部の世話人及び事務局メンバーが、事務所スタッフとして交代で平日の昼間の時間に常駐できる体制をとることとなりました。事務所開設を契機にさらに活動を強めていく所存です。今後とも、中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会福岡支部の活動に対して、ご指導、ご鞭撻をいただきますよう重ねてお願い申し上げます。

また、近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄り下さい。
福岡支部へのお問い合わせは、092-409-1963 まで。

 

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