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過労死・過重労働・脳心臓疾患
過重労働による自死についての学習会
2018/04/20
◆20歳の男性が過労自死
「神戸の製菓会社勤務
20
歳の男性自殺」「過労、パワハラで鬱に」「母が労災申請」。長時間労働に加えパワーハラスメントで鬱を発症し自死した男性の母親が西宮労働基準監督署に労災申請をしたことを報じました。
2017
年
11
月
6
日の神戸新聞朝刊の見出しです。
M
さん(
20
歳)は、
2016
年
6
月に
JR
摂津本山駅で、通過しようとした快速電車に飛び込み亡くなりました。高校を卒業後に製菓会社・ゴンチャロフに入社し、東灘工場でチョコレートなどの製造ラインで勤務をしていました。長時間労働に加え、上司からの執拗なパワハラを受けていたことが自死の原因であるとして、母親が労災申請を行ったのです。
◆仕事以外に原因はない
3
月
29
日、過労死等防止対策推進兵庫センターは、
M
さんの過労自死間題を取り上げ「過重労働による自死についての学習会」を開催しました。第
1
部は「若者が切り捨てられるような社会であってはならない!」と題し、
M
さんのお母さんが思いを話しました。「亡くなったとの連絡を受け駆けつけたが、息子の死を信じられなかったし、信じたくなかった」と涙ながらに語り、一緒に働いていた同僚らから職場での出来事を色々と聞き「仕事以外に死の原因は考えられない」「二度とこのような事が起きないようにと考え、労災申請を行った」と話されました。そして、「親より先に子どもが逝ってしまうことが起きないように」「若者にしわ寄せがくるような社会であってはならない」と訴えていました。
◆繰り返し続いた怒号と叱責
第
2
部は、「ゴンチャロフ事件の実相」と題して、
M
さんの事件を担当する八木和也弁護士が、
M
さんの労働実態やパワハラの実態と今後の展開について話されました。
M
さんは、入社間もない頃から、上司に挨拶をしても無視されるようになりました。また作業中に突如詰所まで呼び出されて
1
時間から
2
時間説教を受けることがあり、その罵声はフロア中に響き渡っていました。しかも上司は、一つのミスを何度も何度も繰り返し怒鳴り続けたのです。同僚らも、「聞いている側も気分が悪くなる」「嫌味たらしく感情をぶつけているという感じ」と話したそうです。
この工場では、始業時間の
1
時間から
1
時間半前に出勤することが慣例になっており、
M
さんが始業の
30
分前に出勤すると「社長出勤やなあ」と叱られていたといいます。また、この工場では品質を維持するために規格外のチョコレートは牧場に提供していました。その為、上司からは「また牛のえさを作ってるんか」と大きな声で怒鳴られ、規格外の商品が出たときは、「いくら損害が出たか分かるか」と目の前で電卓を叩かれ、大きな声で金額を言われたそうです。
◆サービス残業の常態化
こうした上司からの執拗なパワハラを受け、
M
さんは「会社を辞めたい」と上司に伝えたが、「辞めたらおまえの学校(卒業校)からは採用しない」などと言われ、学校や後輩に迷惑をかけることができないと悩み、工場内で泣いていたことも有ったそうです。八木弁護士は、辞めることもできない状態の中で、食欲が減退し、部屋に閉じこもるようになり、趣味にも興味を示さなくなり、通院歴はないが
2015
年
12
月に鬱を発症したと主張しています。
こうしたパワハラに加え、早出残業と居残り残業が常態化しており、昼休憩は長くても
20
分程度しか取れていなかったそうです。
M
さんは、入社
1
年後には製造ラインの責任者を任されており、昼の時間帯も製造ラインが止まらないため、カップラーメンやおにぎりで済ませていたそうです。
タイムカードを基に労働時間数を計算すると、
2015
年
9
月~
12
月は月
87
時間から
109
時間の時間外労働が確認でき、算出した労働時間数を監督署に提出しているそうです。八木弁護士は、「入社
2
年目の
10
代の若者に対して、厳しいノルマや責任を課していたほか、陰湿なパワハラもあった。労災認定基準を満たしており、認定されてしかるべき事案である」と話されました。
◆二度と起きないように
労災申請にあたり、
M
さんの同僚
8
名から話を聞くことができたそうです。同僚らの話を抜きに、ここまで職場の状況を確認することは困難であったと思います。同僚らは、「わざわざみんなのいる前で大声で怒鳴り散らし、皆のさらし者にしていた」「聞いていて不愉快になった」「その場に居て、とても嫌でした」と語っています。そして、殆どの同僚らは会社を辞めているのです。
ゴンチャロフは、「時間外が
80
~
100
時間になるような長時間労働はなく、パワハラも認識していない」との見解を示しています。行為者の上司は「俺もあいつが死んで迷惑している」と周囲に話しているそうです。衝撃的な事実が次々と語られた学習会でした。
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「神戸の製菓会社勤務20歳の男性自殺」「過労、パワハラで鬱に」「母が労災申請」。長時間労働に加えパワーハラスメントで鬱を発症し自死した男性の母親が西宮労働基準監督署に労災申請をしたことを報じました。2017年11月6日の神戸新聞朝刊の見出しです。Mさん(20歳)は、2016年6月にJR摂津本山駅で、通過しようとした快速電車に飛び込み亡くなりました。高校を卒業後に製菓会社・ゴンチャロフに入社し、東灘工場でチョコレートなどの製造ラインで勤務をしていました。長時間労働に加え、上司からの執拗なパワハラを受けていたことが自死の原因であるとして、母親が労災申請を行ったのです。
◆仕事以外に原因はない
3月29日、過労死等防止対策推進兵庫センターは、Mさんの過労自死間題を取り上げ「過重労働による自死についての学習会」を開催しました。第1部は「若者が切り捨てられるような社会であってはならない!」と題し、Mさんのお母さんが思いを話しました。「亡くなったとの連絡を受け駆けつけたが、息子の死を信じられなかったし、信じたくなかった」と涙ながらに語り、一緒に働いていた同僚らから職場での出来事を色々と聞き「仕事以外に死の原因は考えられない」「二度とこのような事が起きないようにと考え、労災申請を行った」と話されました。そして、「親より先に子どもが逝ってしまうことが起きないように」「若者にしわ寄せがくるような社会であってはならない」と訴えていました。
◆繰り返し続いた怒号と叱責
第2部は、「ゴンチャロフ事件の実相」と題して、Mさんの事件を担当する八木和也弁護士が、Mさんの労働実態やパワハラの実態と今後の展開について話されました。Mさんは、入社間もない頃から、上司に挨拶をしても無視されるようになりました。また作業中に突如詰所まで呼び出されて1時間から2時間説教を受けることがあり、その罵声はフロア中に響き渡っていました。しかも上司は、一つのミスを何度も何度も繰り返し怒鳴り続けたのです。同僚らも、「聞いている側も気分が悪くなる」「嫌味たらしく感情をぶつけているという感じ」と話したそうです。
この工場では、始業時間の1時間から1時間半前に出勤することが慣例になっており、Mさんが始業の30分前に出勤すると「社長出勤やなあ」と叱られていたといいます。また、この工場では品質を維持するために規格外のチョコレートは牧場に提供していました。その為、上司からは「また牛のえさを作ってるんか」と大きな声で怒鳴られ、規格外の商品が出たときは、「いくら損害が出たか分かるか」と目の前で電卓を叩かれ、大きな声で金額を言われたそうです。
◆サービス残業の常態化
こうした上司からの執拗なパワハラを受け、Mさんは「会社を辞めたい」と上司に伝えたが、「辞めたらおまえの学校(卒業校)からは採用しない」などと言われ、学校や後輩に迷惑をかけることができないと悩み、工場内で泣いていたことも有ったそうです。八木弁護士は、辞めることもできない状態の中で、食欲が減退し、部屋に閉じこもるようになり、趣味にも興味を示さなくなり、通院歴はないが2015年12月に鬱を発症したと主張しています。
こうしたパワハラに加え、早出残業と居残り残業が常態化しており、昼休憩は長くても20分程度しか取れていなかったそうです。Mさんは、入社1年後には製造ラインの責任者を任されており、昼の時間帯も製造ラインが止まらないため、カップラーメンやおにぎりで済ませていたそうです。
タイムカードを基に労働時間数を計算すると、2015年9月~12月は月87時間から109時間の時間外労働が確認でき、算出した労働時間数を監督署に提出しているそうです。八木弁護士は、「入社2年目の10代の若者に対して、厳しいノルマや責任を課していたほか、陰湿なパワハラもあった。労災認定基準を満たしており、認定されてしかるべき事案である」と話されました。
◆二度と起きないように
労災申請にあたり、Mさんの同僚8名から話を聞くことができたそうです。同僚らの話を抜きに、ここまで職場の状況を確認することは困難であったと思います。同僚らは、「わざわざみんなのいる前で大声で怒鳴り散らし、皆のさらし者にしていた」「聞いていて不愉快になった」「その場に居て、とても嫌でした」と語っています。そして、殆どの同僚らは会社を辞めているのです。
ゴンチャロフは、「時間外が80~100時間になるような長時間労働はなく、パワハラも認識していない」との見解を示しています。行為者の上司は「俺もあいつが死んで迷惑している」と周囲に話しているそうです。衝撃的な事実が次々と語られた学習会でした。