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ひょうご労働安全衛生センター 第11回通常総会を開催

2016/06/20
529日(日)、神戸市勤労会館において、NPO法人ひょうご労働安全衛生センター第11回通常総会を開催した。冒頭、出席者40名と115名の委任状提出が報告され、総会が定足数に達していることが確認された。主催者を代表して小西達也理事長から、定期健康診断における有所見率の増加や精神疾患の労災認定者数の増加に触れながら、挨拶が行われた。また、「労働組合において安全衛生活動の重要性についての議論を深め、安全対策を強めよう」との呼びかけがあった。総会では、全ての議案が承認された。

総会議事のあと、第2部は記念講演会を開催した。今回のテーマは「管理される心ー感情労働の現状と対策」で、講師は「いじめ・メンタルヘルス労働者支援センター」の千葉茂代表にお願いした。

感清労働とは、アメリカの社会学者アーリー・ホックシールドが著書『管理される心』において定義づけたもので、賃金と引き換えに売られる労働者の感情の管理といえる。ホックシールドは、「19世紀の工場労働者は体を酷使されたが、対人サービス労働に従事する今日の労働者は心を酷使している」と警鏡を発し、「現在とは感情が商品化された時代であり、労働者、特にサービスセンターや対人的職業の労働者は、客に何ほどか心を売らなければならず…、それは人の自我をむしばみ、傷つける」として社会的な取り組みの重要性を訴えた。

千葉氏は、現在の労働現場における感情労働の現れと問題点を様々な角度から解説しつつ、韓国において市民団体と労働組合が連携し条例制定を実現した取り組みが紹介された。そして、「自己の喪失から人間性の回復に向け、お互いを尊重し認め合える社会づくり」の大切さを訴えると共に、労働組合に対して新たな労働問題の出現として取り組みを強める必要性を強調した。
 

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